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第32回小出記念日本語教育学会年次大会 開催のお知らせと発表募集


【開催のご案内】

第32回小出記念日本語教育学会年次大会を下記の通り開催いたします。今回も研究発表(口頭発表)を募集いたします。募集要項をご覧の上、ふるってご応募ください。なお、開催形態につきましては、2022年度年次大会参加者対象アンケートでオンライン開催への肯定的な回答が9割以上を占めていました。会員対象アンケートでもオンラインに肯定的な声が多くあり、一方で対面・ハイブリッドを望む声もありました。これらの結果と、コロナ感染動向の予測が未だにできないこと、ハイブリッド開催は設備・技術面で難しいことを踏まえ、2023年度もオンライン開催とすることとなりました。

講演趣旨

 近年、日本に在留する外国人の数は急速に増加している。コロナ禍において一時的に学習者数の減少はあったが、新規入国制限が解除され、外国人日本語学習者が再び戻ってきており、今後もその数は増えていくことが予想される。彼らは多様な学習ニーズを持っているが、日本が彼らに対して十分な日本語教育を提供できているかというと、決してそうではない。
 政府は日本語教師および日本語教育機関の質の向上を目的に「日本語教育機関の認定制度」や「登録日本語教員の資格制度」について検討している。これまでは、文化庁指定420時間の日本語教師養成講座を受講するか、日本語教育能力検定試験(公益財団法人日本国際教育支援協会)に合格するか、4年制大学で日本語教育を専攻するのが、日本語教師になるための主なルートであったが、国家資格として認定する制度がなかった。日本語教育を志す者にとって新しい制度がどのような位置づけになるのか、また、既に日本語教育に従事している国内外の日本語教師と日本語教育機関にどのような影響を与えるのかについては、まだまだ情報が不足しているのが現状である。特に、文化庁で「質の高い日本語教育の提供」という名の下で数年前から議論されている、「登録日本語教員」の制度については、現役日本語教師の関心も高く、講演のテーマとして時勢に適していると考えられる。そこで、伊東祐郎先生にご講演を依頼した。伊東先生は、文化庁「日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」で副座長を務められた他、登録日本語教員の制度について議論がされた「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」では座長代理を務めていらっしゃる。小出記念日本語教育学会では2023年1月のワークショップでも西原鈴子先生(同会議座長)と佐々木倫子先生が「登録日本語教員」の話題を取り上げてくださる予定となっており、このワークショップと年次大会での伊東先生のご講演を関連付けることで相乗効果が期待できる。
 以上が講演企画の趣旨である。変化していく日本語教育界の中で、その関係者として我々にどのような準備が必要なのか、有益な示唆をいただけると期待する。

 多くの方々のご参加をお待ちしております。

2023年1月14日
 第32回小出記念日本語教育学会 大会実行委員
李奎台・寅丸真澄・中北美千子・吉田好美

・開催日:2023年6月24日(土)
・場所:オンライン(Zoom)
・予定(日本時間)
 9:45-10:15 会員総会
 10:20-10:30 開会・プログラム説明
 10:30-12:20 講演
 「登録日本語教員」の制度と日本語教育分野への影響(仮題)
 講師:伊東祐郎氏(国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科日本語教育実践領域 日本語教育実践領域代表)
 13:20-16:40 口頭発表
 16:40-17:00 総括

【発表募集のご案内】

1.発表テーマ:日本語教育にかかわる研究(日本語学、異文化理解教育なども含む)
※オリジナリティのある未発表のものに限ります。
※理論的な研究・実践報告のいずれも歓迎します。特に、日本語教育の現場における実践に基づいた研究の成果、および、現場と理論のつながりを問う内容を歓迎します。

2.発表形態:口頭発表(発表20分、質疑応答10分:発表当日にリアルタイムで行います)

3.応募資格:応募時点での会員資格は問いません。
※発表の採択決定後、4月に発表年度(2023年度)の会費納入手続きが始まり次第、速やかに発表年度の会費を納入してください(会費納入状況によっては、発表取り下げとなる場合があります)。
※共同発表者の入会手続きは、筆頭発表者が責任をもって期日までに完了させてください。
※年会費は支払いのあった年度のみ有効です。2023年3月末以前に納入された会費は2022年度分になります。ご注意ください。

4.応募方法:申込期間中に以下の申込フォームよりご応募ください。
 https://tinyurl.com/2hn3aft5
※何等かの理由によりオンラインフォームによる発表申込ができない場合、下記の連絡先までお問い合わせください。

5.申込期間:2023年1月23日(月)~2月19日(日)日本時間17時必着

6.採否通知:4月上旬にメールでお知らせいたします。

7.連絡先:koide.happyo@gmail.com ※ご質問・お問い合わせもこちらへどうぞ。

8.注意
・応募の時点で未発表のものに限ります。他の学会・研究会の発表に応募している人が、同様の内容で本学会の発表に応募すること(二重投稿)はできません。
・申込後は、いかなる理由があっても発表題目と内容の変更、発表者の増減は認められません。
・オンライン開催のため、発表場所や機材等は発表者自身で確保してください。
・発表時の機器の不具合・インターネット接続のトラブルによる発表時間の延長や、Zoomの操作に関するサポート等は行いません。

9.その他
・採択の際に、大会実行委員より発表内容等に助言をさせていただくことがあります。
・採択の場合は、5月中旬までに予稿集の原稿(A4、4ページ)をご提出いただきます。
・年次大会後、9月下旬までに論文集(2024年3月発行予定)掲載用要旨原稿(A4、1ページ)をご提出いただきます。
・ご応募いただいたデータは、採否にかかわらず、1年間の保存期間の後に削除いたします。

以上