1995 No.04
フランスにおける日本語教育の変遷と現状 ─グルノーブル大学を中心に─
白井智子
1.はじめに
日本とフランスは、近年、政治、経済、文化などの様々な面において交流 が活発に行なわれている。また、語学の面においても、両国の言葉を学習するものが増えてきた。特にフランスでの日本語学習者の増加は目をみはるものがある。フランスにおける日本語教育は、1863年にレオン・ド・ロニーによって始めらた。それから約130年が経つが、残念なことにまだフランスで の日本語教育は確立できていない。