1996 No.05
漢字の学習機構と漢字記憶法に係わる問題

髙木裕子


1.はじめに

 高木(1995)では、漢字の自律(立)的学習法を目指し、指導法ではない記憶法という立場から、仮説を導き出すことを目的に、問題の整理と情報処理理論からの考察を行った。慨要は次のとおりである。(1)これまで日本語教育で取り上げられてきた漢字指導法を教師側と学習者側に分け整理し直す、(2)漢字の構成要素の問題、漢字の構造と記憶の関係、記憶の各システム(感覚、短期・作業、長期)での漢字処理の問題、漢字と知覚連動機能やイメージとの関係をみる、(3)(1)(2)より現時点で最善だと思われる漢字学習法と教師支援のあり方を考える。

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漢字の学習機構と漢字記憶法に係わる問題 - 髙木裕子

Issues Concerning the Learning Mechanism and Memorization method for Kanji - TAKAGI, Hiroko