1999 No.07
現代日本語における男女差の現れと日本語教育 一意識・実態調査の分析一

安田芳子・小川早百合・品川なぎさ


1.はじめに

 日本語教育では、フォーマルな話し方、すなわちデス・マス体から教え始めるのが一般的であるが、やがて丁寧な表現と親近感のある表現との使い分けができるようになることが、よりよい対人関係のための大切なソーシャル・スキルである。そのためには、インフォーマルな会話を体系的に教える必要があるが、まず先に男女による言葉遣いの違いを分析しておく必要がある。小川(1997)は、その一環として日本語の男女差の実態を主に終助詞からみて考察した。男女差はなくなってきつつあるとはいうものの、やはり消滅したわけでなく、女性らしさ、男性らしさは何らかの形で意識されている。またそのような違いも、場面によって意織される度合いが異なるようである。

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現代日本語における男女差の現れと日本語教育 一意識・実態調査の分析一 - 安田芳子・小川早百合・品川なぎさ

The Gender Gap Emerging out of the Modern Japanese Language and the Japanese Education: Analysis of the Attitude and the Fact-Finding Survey - YASUDA, Yoshiko, OGAWA, Sayuri, & SHINAGAWA, Nagisa