2003 No.11
音声付き読解教材を利用した口頭発表指導 ー「目型」の発表から「耳型」の発表への転換ー

工藤嘉名子


要旨

 「ブックレボート」形式の口頭発表は、文字教材に依存した「目型」の発表になりやすく、漢字語彙の読みや複合語のアクセントなどに、誤りや不自然さが生じやすい。そこで、本研究では、プックレポートにおける音声面での意識化と向上を目指して、学部留学生8名を対象に、朗読音声付き読書支援システム『新書ライブラリー』を用いた口頭発表指導を試み、その効果を検証した。中間発表と最終発表を比較した結果、漢字語棄の読みや複合語のアクセントなどに改善が見られた。また、音声面の向上は、音を意識した「耳型」の学習ストラテジーに支えられていることがわかった。以上の結果から、音声面での意識化を促す活動を指導に組み込むことにより、「目型」の発表から「耳型」の発表への転換が可能であると結論づけられた。

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音声付き読解教材を利用した口頭発表指導 ー「目型」の発表から「耳型」の発表への転換ー - 工藤嘉名子

Oral Presentation Practice with a Multi-media Reading Support System: From an "Eye-oriented" Speech to an "Ear-oriented" Speech - KUDO, Kanako