2010 No.18
教師の自己成長につながる「コース評価活動」の試みと考察 ―レベル別複数クラスから成る留学生向け日本語会話コースの場合―

遠藤藍子・小熊貞子・田仲正江


要旨

 本稿は、一つのコースを共同で担当する教師たちが、担当クラスの学生評価(アンケート)の結果に対する自己分析と、PAC 分析を取り込んだピア評価(コース仲間の教師による評価)とを重ね合わせる試みの成果の報告である。従来のように教師が自分の担当するクラスのみの評価に留まることで見逃された部分も、教師が協働で相互評価をし合ったことで、次の授業に生かし得る新たな発見や気づきが生まれたこと、そうした他者の評価の受け入れの準備としてピア評価によるお互いのビリーフへの理解が有効に働いたこと、結果としてピア評価が相手へのメンターとして機能したこと、すなわち相互メンタリングが実行されたといえることなどが成果として挙げられる。以上の点から、今回の相互評価活動は教師の自己成長を促すものであり、また一つのコース評価としても有効に位置づけうるものであることを主張する。

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教師の自己成長につながる「コース評価活動」の試みと考察 ―レベル別複数クラスから成る留学生向け日本語会話コースの場合― - 遠藤藍子、小熊貞子、田仲正江

Study on the Self-Development of Teachers through Course Evaluations Japanese Conversation Courses for Foreign Students Composed of Classes at Different Levels - ENDO Ranko, OGUMA Teiko, TANAKA Masae