2013 No.21
特殊モーラ知覚に対する重音節位置とアクセントによる影響

石澤徹


要旨

 本研究では、英語が母語の初級学習者が日本語の特殊モーラを音節単位で知覚している 可能性に着目し、特殊モーラ種(長音・促音)、重音節の位置、およびアクセント核の位 置といった音声環境の違いが、特殊モーラを含む重音節の知覚にどのように影響している か検討した。実験では、英語母語話者 32 名を対象に、無意味語刺激の知覚実験を行った。 その結果、後部モーラが長音の重音節の方が、促音を含む重音節よりも知覚しやすかっ た。そして、長音・促音の両方において、アクセント核の影響が見られた。また、長音で は、重音節の単語内の位置の影響があり、アクセント核が第 1 音節、第 2 音節のどちらに あっても、重音節が第 1 音節にある場合の方が第 2 音節の場合よりも知覚しやすいことが 分かった。以上の結果から、特殊モーラの知覚の指導において、アクセント核の有無に加 え、特殊モーラを含む重音節が単語内のどこにあるかが重要であると指摘できる。

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特殊モーラ知覚に対する重音節位置とアクセントによる影響 - 石澤徹

The Influence of Heavy Syllable Position and Accent on Learners' Perception of Special Morae: The Case of Native Speakers of English by ISHIZAWA, Toru