2017 No.25
日本の大学の英語プログラムに在籍するアジア出身学部留学生の留学先決定に関わる要因

根本愛子


要旨

 本稿では、日本の A 大学の英語プログラムに在籍するアジア出身留学生へのインタビューを TEM を用いて分析し、彼らの留学先決定のプロセスとその要因について考察した。その結果、留学先決定のプロセスはI期「可能性の拡大」、II期「国レベルでの検討」、III期「大学レベルでの検討」の 3 段階であることがわかった。また、I、II期では出身国だけではなく滞在国、英語圏、学習言語圏に関わるプッシュ要因、III期には受入国の日本だけではなく A 大学へのプル要因が作用していることがわかった。さらに、留学先決定のプロセスには日本人海外子女の役割が大きいことが明らかになった。以上のことから、英語プログラムへのアジア出身留学生の獲得には、インターナショナルスクールなど国際バカロレアを有する学校に在籍する者をターゲットとすること、また、間接的な情報伝達を狙った日本人海外子女への広報活動が有効であることが示唆された。

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日本の大学の英語プログラムに在籍するアジア出身学部留学生の留学先決定に関わる要因 - 根本愛子

Factors Considered by International Students from Asian Countries to Choose English-Medium in Degree Programs at a Japanese University - NEMOTO, Aiko