2019 No.27
アカデミック・ライティングにおける対話的評価活動の可能性

原田三千代・淺津嘉之・田中信之・ 中尾桂子・福岡寿美子


要旨

 本研究では5 機関のアカデミック・ライティングにおいて、佐藤(1995)、DeSeCo(2006)に基づいた学習目標を作成し、学習過程に対話的評価活動を埋め込んで実施した。対話的評価活動とは協働的推敲活動とルーブリックを用いた記述式内省活動のことである。対話的評価活動の可能性を探るため、学習者の認識変化を分析した結果、この活動を習慣化することで、学習者の認識は《知る》《理解する》《実行できる》から《学びの実感》へと深化へ向かうことがわかった。ただし《理解する》から《実行できる》に移るには《自己内対話》の活性化が必要だと考えられる。さらに、対話的評価活動は「学習としての評価」(石井 2015)という性質を備えており、自律的学習態度の育成につながっていくこと、《自己内対話》の活性化によって批判的思考が生じ、テキスト・他者・自己との対話が循環・統合されていくことが示唆された。

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アカデミック・ライティングにおける対話的評価活動の可能性 - 原田三千代(元三重大学)・淺津嘉之(関西学院大学)・田中信之(富山大学)・ 中尾桂子(大妻女子大学)・福岡寿美子(流通科学大学)

Possibility of Dialogical Assessment Activities in Academic Writing - HARATA, Michiyo, ASAZU, Yoshiyuki, TANAKA, Nobuyuki, NAKAO, Keiko, FUKUOKA, Sumiko