1993 No.01
CAIの展望と可能性 ─科学技術日本語読解支援システムの日米共同研究─

加納千恵子


1.CAI利用の意義と位置づけ

日本語教育において、なぜCAI(ComputerAssistedlnstruction)を利用するのか、あるいは本当にCAIを利用したほうがいいのか、という疑問について考えてみたい。教育の理想は、一人一人の学習者の問題点を知り、一人一人に適切な指導をして、その能力を最大限に伸ばすことであろう。教育にCAIを利用する利点は、まず個人の能力差やペース、問題点などに応じた「個別指導」が可能だということにある。さらに、日本語教育の現場においては、おそらく他の教育現場におけるよりも一層学習者の多様化の問題があると予想できる。すなわち、国の違い、母国語の違い、文化・考え方の違い、年齢の違い、学習動機の違い、専門の違いなどである。これらの多様化に真剣に対処するためには、CAIを利用することが一つの解決策になると思われる。

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CAIの展望と可能性 ─科学技術日本語読解支援システムの日米共同研究─ - 加納千恵子

A Perspective of CAI and Its Possibilities: Joint Research on the Computer-assisted Technical Japanese Reading System -KANO, Chieko