2021 No.29
コロンビアにおける外国語教育としての日本語教育の意義 −現地日本語教師の語りの分析から−

近藤 弘


要旨

 本研究の目的は、コロンビアにおける外国語教育としての日本語教育の意義を、現地日本語教師の言語教育観から、社会的文脈に関連づけて捉えることである。目的達成のために、現地のノンネイティブ日本語教師とネイティブ日本語教師にインタビュー調査を行った。そして、その語りのデータを、ライフストーリー法を用いて分析した。その結果、「1 他文化理解を通した自文化理解」「2 学習者の個性への肯定的再評価」「3 学習者による現地社会変容」「4 学習者による現地社会の異文化理解貢献」の四つの意義が現れた。そして、志向性の観点から1 と2 を「捉え直しのリソースとしての日本語教育の意義」、3 と4 を「現地社会に働きかけるリソースとしての日本語教育の意義」に概念化した。本研究の成果は、南米を含む海外の日本語教育現場で問われている日本語教育の意義を問い直すためのリソースになるだろう。

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コロンビアにおける外国語教育としての日本語教育の意義 −現地日本語教師の語りの分析から− - 近藤 弘

Significance of Japanese Education as Foreign Language Education in Colombia: Narrative Analysis of Japanese Language Teachers in Colombia - KONDO, Hiromu